看護技術

これを読めばわかる!看護師が動脈血採血の介助につくときのポイント。

採血が困難な患者さんだったので医師に報告したら動脈から採血すると言われたけど、何を準備したらいいの?介助についたことないからわからない。

このように、初めて介助につくとなるとイメージつきませんよね?

今回は、特定看護師として年間200件以上もの動脈血採血を行っている私が、介助につくときのポイントについて解説していきたいと思います。

動脈血採血の部位は3つ

動脈から採血する場合の部位は基本的に

・大腿動脈
・橈骨動脈
・上腕動脈

の3つから行います。

ponpoko
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足背動脈から採血する場合もあるどうですが、私は見たことがありません。

大腿動脈

1番最初に選択される部位。

血管も太いし血液量も多くとれるため採血しやすく、比較的に痛みも少ない。

ponpoko
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実際に穿刺してもめちゃくちゃ痛がる患者さんは少ないです。

橈骨動脈

血管が細く3つの中では痛い場所NO1

ponpoko
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Aライン挿入するときに局麻するくらい痛いです

小さい枕を使って手関節を背屈させるように固定して行います。

上腕動脈

血管が太いため穿刺しやすいが正中神経を損傷リスクもあるので、大腿でも橈骨でも難しいときに選択することが多い。

動脈血採血の手順と介助のポイント

では、1番多く使われる大腿動脈からの採血を例に手順と介助のポイントをみていきましょう

ステップ①必要物品の準備

必要物品
  1. シリンジ
  2. 22G針
  3. アルコール綿
  4. 固定用テープ
  5. 手袋
  6. 針捨てBOX

固定用テープは病院によって使用しているものが違うと思います。長さは10〜15cmあれば問題ありません。

介助のポイント
  • しっかり必要物品を準備すること

ステップ②体位を整える

仰臥位になり足を真っ直ぐ伸ばしてもらいます。もしくは、穿刺する側の足先を軽度外旋させるようにすると採取しやすくなります。

拘縮が強く足が伸びない場合は無理しないように。

介助のポイント
  • 患者さんに説明して体位を仰臥位にし、ズボンとパンツを下げる。露出部位にはタオルをかけて羞恥心への配慮も忘れずに。

ステップ③大腿動脈の拍動を確認

次に医師が大腿動脈の拍動を確認します。

穿刺部位は鼠径靭帯より遠位側で行います。

鼠径靱帯は恥骨結節腸骨を結ぶ線上にあります。恥骨結節は臍から真っ直ぐ下にいくと触れる骨のこと。

左から大腿静脈(V)大腿動脈(A)大腿神経(N)と併走しているのでVANとも呼ばれています。

鼠径靭帯より近位側だと動脈の位置が深くなっているため圧迫が不十分になりやすく後腹膜血腫になりやすい。腸や膀胱を穿刺してしまうリスクがあります。
また、末梢側すぎると皮下血腫仮性動脈瘤形成のリスクがあるので行いません。

確認できたら利き手と逆側の人差し指と中指の間に動脈を挟むようにして血管を固定して穿刺します。

ponpoko
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私は画像のように縦に挟むようにすると血管が動かずに固定できます。
介助のポイント
  • 医師が穿刺部位を確認したらシリンジを渡す
  • 動いてしまう患者さんはおさえる
  • 肥満で動脈の触知が確認しずらい場合は、お腹を軽く引っ張ってあげる。そうすることでわかりやすくなる。

ステップ④大腿動脈に穿刺

医師が必要量を採取したら針を抜き圧迫止血します。

シリンジを医師から受け取ったら針刺し事故には十分に気をつけて分注しましょう。

止血時間は、だいたい5分くらいが目安です

出血傾向の強い患者さんは、もう少し長めに圧迫することもあります。その場合、末梢の循環障害を起こす危険があるので、足背動脈を触知し血流を確認することが重要になります。

介助のポイント
  • 医師が圧迫止血している間にスピッツへ分注する
  • 圧迫により血流が遮断されていないか観察する

ステップ⑤固定テープを貼付

医師が止血を確認したら、テープで圧迫ぎみに固定します。

アルコール綿にテープの中心がくるようにして押さえながら左右に引っ張って十字型にとめましょう。

貼り方が汚くてすみません笑

この間も「止血が不十分で腫れてくるような感覚はないか?」「にじむような出血はないか?」確認することがポイントです。

止血が不十分であれば、すぐに人差し指と中指で圧迫しナースコールでスタッフに医師を呼ぶように伝えましょう。

ponpoko
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慌ててその場なら離れないようにね

テープは2時間を目安に私は抜去しています。それまでは、なるべく安静にするよう患者さんへの説明を忘れずにしましょう。

介助のポイント
  • 圧迫ぎみにテープで十字型に固定
  • テープを抜去するまでは、なるべく安静にするように説明

三法活栓を使用して血ガスもとる場合

採血と一緒に血ガスをとる場合があると思いますので、三方活栓を使用した方法についても触れておきましょう。

まず、血ガスキットに三方活栓を接続し、側管にシリンジを接続します。

穿刺すると動脈圧によって血ガスキット内に自動的に血液がたまっていきます。必要量を採取できたら三方活栓をシリンジ側に変更して採血分の量を手動で引きます。

医師は片手で操作しなくてはいけないため「三活を動かして」「シリンジ引いて」と指示されることあるので、その時は介助しましょう。

医師によっては、安定感を重視するために血ガスキットとシリンジの位置を逆にする場合もありますし、シリンジで採取した動脈血から血管ガスのキットへ直接移すこともあります。

まとめ

今回は、動脈採血で第一選択にすることが多い大腿動脈での手順や介助のポイントを説明しましたが、少しでもイメージはつきましたか?

  • 必要物品をしっかり準備する
  • 採血する体位を整える
  • 止血を確認を行い合併症の早期発見

これらが動脈血採血の介助で大切なポイントです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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