子供がお金を盗むことには、必ず何かしらの理由があります。
我が家でも、中学生になった長女が親の財布からお金を盗んでいた事がありました。最初は、「まさか家の子が?」と思うショックから怒鳴り散らしてしまいましたが、子供と話し合う中で愛情不足によるものだったと気づかされたのです。
盗むことが悪いことだとわかっているのに、それでも抑えることができない気持ちを理解してあげない限り何も解決できません。
では、我が家の体験談を踏まえながら、子供がお金を盗む理由と対応について説明したいと思います。
Contents
子供が親の財布からお金を盗んでいた。我が家の体験談。
長女が中学1年生の時の話しです。
ずぼらな性格の私はそう思っていました。しかし、数日後に長男が「貯金箱のお金がない」と言っていたので妻へ相談してみたのです。すると、妻も「小銭入れのケースのお金が減ってる気がする」と思っていたらしく、「まさかな」とは思いながらも長女に聞いてみました。
怪しい…明らかに動揺している目なのがわかりました。親にはわかりますよね。子供の嘘ついている時の顔や言葉使いが…
長女に財布を見せてもらい、中身を確認すると、レシートが沢山でてきました。
友達に買ってもらったのに、レシートを持っているはずがない。きっと、とっさに思いついた嘘なのでしょう。長女がお金を盗んでいたのでした。
「何故とったのか?いくらとったのか?」話し合いをしていくと、最初は1500円と言っていましたが、どんどん言っている事が変わり、結果的には3000円以上盗んでいたことがわかったのです。
怒られるから嘘をつき、それを隠すためにまた嘘をつく。少しずつ溶かしていったら、泣きながら白状しました。
妻は「施設に入れるからな」と怒りがMAX。あんなに怒った妻を見たのは初めてでした。
そして、もう2度とやらないと誓い、一旦話し合いは終了したのです。
長女がお金を盗んだ理由。。
私は「ほしい物があったのか?」「お小遣いが足りないのか?」なにか理由があるはずだと思い、もう一度、長女と2人きりで話しました。そして、話しを聞いているとある事に気がついたのです。
「愛情に飢えてるんじゃないか?」
長女は、中学1年生で反抗期の真っ只中。何でも後回しにしてしまう性格だったので、いつも妻とケンカばかり。それを見ていた弟は、いつも怒られないようにきっちりやる性格。
弟は褒められ、長女は怒られるという流れになっていました。それが、長女に対し孤立感を与えていたのかもしれません。
ハッとした瞬間でした。
小さいときは「パパ~」と追いかけてきて、抱っこが大好きだったことを思い出し、「久しぶりに抱っこしてあげようか?」と言ってみたのです。
「絶対ヤダ」
そう言われると思いきや…
「うん」
だってーー。
昔より随分と重くなった長女を抱っこしグルグルと回すと、長女は終始笑顔でした。やはり、愛情に飢えていたのかもしれない…いくつになっても、親の愛情を伝えることが大切なのだと学んだ瞬間でした。
子供がお金を盗む理由
親の愛情不足によるもの
イギリスの教育者でA.Sニイルが書いた「問題の子ども」という本があります。
子どもが求めているのは愛と理解である。善良なままで成長する自由だ
引用元:ニイル選集「問題の子供」より
つまり、子供が道徳的観念にとらわれず自我が満たされる事で、子供は自然に愛に溢れた大人に成長するのだと思います。
我が家の場合も、長女に対して
- 帰ってきたら、やる事を先にやりなさい
- 弟は出来るのに、なんでできないの?
- だから、◯◯はダメなんだろ
など、子供に対して親の価値観を押しつけていました。子供は、そんな親の望む通りにしたいと思っていないんですよね。そんな気持ちを理解せずにいたため、反抗期だった長女ばかり怒られ孤立感を抱いていたのだと思います。子供からのSOSだったのでしょうね。

お金が欲しい又は足りない
単純に小遣いが足りないと、欲しい物が買えない。このことから、お金を盗む行為に走ってしまう可能性があります。
子供同士で出かけた際など、みんなで同じ物を買うのにお金がなくて自分だけ買えない。そんな気持ちも持っているかもしれませんよ。
第三者からお金を強要されている
実際に、友達や先輩からお金を強要されていることってあるんですよ。
お金が絡んでくることは、親に言いにくくなります。そのため、親に相談できず、お金を盗む行動になってしまう可能性があります。日頃から、子供が親に相談できる環境を作る事が大切ですね。
親がやってはいけない対応とは?
理由を気かずに怒ってしまう
子供が財布からお金を盗んでいたら、ショックですし、怒りたくなる気持ちもわかります。ですが、まずは事実を確認することが大切です。それに、子供は自分を守るため嘘をつきます。
そのため、「なぜ、お金を盗んでしまったのか?」その理由を聞きましょう。
しかし、物事の善悪を教えるためには叱ることも必要です。怒るのではなく叱るのです。事実を確認したうえで、なぜいけないのか?子供を想って叱りましょう。
気づかないふりをしてしまう
「いつかやめてくれるだろう」と気づかない振りをするの絶対にダメです。
子供は、盗む事で自分の欲求が満たされ、その欲求を満たすためにまた盗みを繰り返してしまいます。それがどんどんエスカレートしてしまい、窃盗症(クレプトマニア)などの病気になりかねません。
金庫などを準備する
理由も聞かずに、金庫などを準備してしまうと「信用されていない、やっぱり僕はダメな子なんだ」と、泥棒扱いされていると思ってしまいます。
我が家でも、金庫の話しはでました。でも、子供を信じたい気持ちがあったのでやりませんでした。
警察に連絡する
第三者から叱ってもらうことも効果的と聞いたことはありますが、警察に連絡し「盗む事は悪いことだ」と叱ってもらったとしても、子供は盗むことが悪いことだってわかっています。そのため、何の解決にもなりません。
何度も繰り返さないためには
例えどんな理由でも盗む行為は罪なことです。しかし、根本的な問題を解決しない限り、自分の衝動が抑えられなくなり、また盗む行為に走ってしまう可能性があります
そうなると、親も子供が信用できなくなり孤立感がさらに強くなる悪循環に陥ってしまいます。
何度も繰り返さないために、感情的にならずに、しっかり話しを聞いてください。そして、盗んだことを叱ってください。そして、愛情を持って接してください。
まとめ
子供が財布からお金を盗むには必ず理由があり、その理由を知らない限りは何も解決できません。
- 愛情不足なのか
- 小遣い足りないのか
- お金を強要されているのか
それとも、他の違う理由なのかはわかりません。
その子供からのSOSをしっかり受け止めてあげましょう。いくつになっても、子供は親に1番の理解者でいてほしいんですから。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ponpokoぽんぽん
素敵なお父さん!僕もお父さんになったら”なぜ”をしっかりして、抱っこしてあげるお父さんになりたいです!
なるほど。お金を盗むのはお金が欲しいから、というだけでなく、他にも部分的な原因があるかも、というのは良い視点ですね。
id:odoru_kitsune
コメントありがとうございます。
そのような気持ちをもっていれば、きっといいパパになると思いますよ!(^^)!
id:chiwahi
シロさん。コメントありがとうございます。思い込みはよくないと思い話しあってみた結果でした。話さないとわからないですね(^_^)
なんか感動してしまった。・゚・(ノД`)・゚・。
頭ごなしに怒るのではなく、
ちゃんと話を聞いてあげて、優しく接してあげる。
やっぱ子供が何かする時は、親への何かしらのサインなのかもしれませんね。
id:sarapan2014
とても嬉しいコメントありがとうございます(^O^)
やはり、親への何かしらのサインなんですよね。
いつも怒ってばかりだった自分に反省しました‼︎