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CVカテーテルからの採血ってどうやるの?その手順を紹介します。

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何回やっても採血がとれず医師に相談したら「CVから採取していいよ」と言われたけど、どうやってやるの?

CVカテーテルから採血する手順なんて教科書に載ってないと思いますし、そもそも採血して問題ないのか?と疑問に思うでしょう。

今回は、CVカテーテルからの採血の手順について解説していきたいと思います。

CVカテーテルからの採血手順

では、さっそく手順を見ていきましょう。

  • STEP1
    必要物品の準備

    必要物品
    • 10ccのシリンジ(脱血用)
    • 10ccのシリンジ(採血用)検体量によって変更
    • 分注用の針(22G)
    • 消毒(アルコール綿orイソジン)
    • ヘパリン生食
  • STEP2
    まず点滴を止めてシュアプラグ部分からルートを外します。
  • STEP3
    シュアプラグ部分を消毒し乾燥させたあと、シリンジで10ccほど脱血します。

    施設によって消毒方法が異なるかもしれませんので、自施設のマニュアルを確認してください。
  • STEP4
    新しいシリンジで必要な検体量を採血して、針をつけ分注します。
  • STEP5

    そのままだとカテーテルが閉塞するので、ぺパ生か生理食塩水でフラッシュしましょう。

    点滴を再開して終了です。←(忘れずに)

ダブルやトリプルルーメンは内腔が分かれているので、使用していないルートがあれば、そっちから同じ手順で採血すようにしましょう。

その方が薬剤の影響が少しでも軽減できます。

そもそもCVカテーテルから採血はOKなのか?

手順は簡単ですが、そもそもCVカテーテルから採血していいのか?という疑問があるでしょう。

なぜなら、CVからの採血による「点滴の影響」「感染のリスク」があるからです。

そのため、病院側で禁止しているところもありますが、ルーチンのように行っている病院もあります。最終的には医師の判断にもなりますが、こればかりは自施設のマニュアルを確認するしかありません。

ponpoko
ponpoko
私の病院も基本的にはやりませんが、やむを得ず医師の指示があった場合のみ可能となっていますよ。

点滴の影響がゼロではない

CVカテーテルを挿入しているということは、TPNや多種の薬剤を投与していることがほとんどでしょう。

そのため、脱血したとしても検査データへの影響がゼロとは言い切れません。

ponpoko
ponpoko
通常の採血や動脈からの採血の方が、最も正確だと言うことに間違いないですからね。

医師が検査データへの影響も考慮したうえで許可をしてくれるのであれば問題はありません。

感染のリスクがある

CVカテーテルから採血するということは、少なからず感染のリスクがあります。

しっかりと清潔操作をして行いますが、消毒が不十分であったりするとカテーテル感染のリスクが高まってしまいます

そういった点からも、できるかぎりCVからの採血は避けることが無難でしょう。

CVポートからの採血は?

CVポートからの採血に関しても「使っているポートの種類」「病院のルール」によって変わってきます。

例えば、私の病院で使用しているパワーポートは、カテーテル内にあるバルブのおかげで逆血が確認できるタイプのものです。

そのため、医師の指示があればCVポートからの採血は可能になっています。

しかし、ポートによっては逆血を確認できない一方弁タイプのものもあります。もし無理に陰圧をかけると一方弁が破損してしまう可能性があるため、基本的には禁忌です。

つまり、どのポートが使われているかによってできるかどうかは変わってきますし、最終的には医師の判断です。

ponpoko
ponpoko
手順に関してはCVカテーテルと一緒ですよ

まとめ

今回はCVカテーテルからの採血の手順について簡単に解説しましたが、末梢からの採血が困難であれば、まずは医師に相談し動脈から採取してもらえるか聞いてみましょう。

それでも難しい場合、医師が許可したうえでCVカテーテルの採血を行うようにしてくださいね。

ponpoko(ぽんぽこ)
地方の総合病院で師長をしながら特定看護師としても活躍中 3人の子供のパパ
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